おふろの王様 和光店でワーケーションしてきた
都会より地方へ。集中から分散へ。
これがニューノーマルな潮流ではあるのだけど、コロナ以前から地方・郊外の方が暮らしやすいというのは自明の理ではあったわけで、通勤という縛りから解放された人たちが都心を捨てているのは当然の帰結とも言える。
かくいう僕も昔から都会より田舎の方が圧倒的に好きだったのだけど、田舎で生きていく術(すべ)も伝手(つて)もなく40過ぎてもまだ都会の重力から逃れられずにいる。
都会の重力というのは強烈でカネとヒトを引き寄せ続ける。僕のように重力から逃れたいと思う人間にも強く作用する。ガンダムで言うところの地球の重力に縛られたオールドタイプの人間ながら、宇宙(ソラ)に憧れるといったところだろうか。
コロナという災厄は図らずしてこの重力の軛から人類を解き放つ契機となったように思う。
人類は都会の重力から放たれ新たなニュータイプへと進化を始めている。まだ地球の重力から解き放たれてはいないのだけれども…
さて、また枕が長くなってしまったが、本日は都心から40分ほど離れれば訪れることのできる快適なコロニー(笑)の紹介をさせていただく。
おふろの王様和光店はご存じの方も多いかもしれない。かくいう僕も『サウナ リモートワーク』で検索をして知ったクチ。
実は和光には極楽湯もあって、元々はそちらにちょくちょく行っていたのだけど(風呂・サウナとしてはとても良い)、ことリモートワークの観点からはおふろの王様に軍配が上がる。
リラックススペースの中にリモートワーク用のスペースがきちんと確保されているのだ。
早速ブースを確保して仕事を始める。
ブースは仕切られていて、集中するにはピッタリだ。椅子も長時間作業しやすいように足下に工夫が凝らされている。
こういう施設で一番気になるのがオンラインミーティングのしやすさではあるのだけど、仕切られたブースでイヤホンマイクでミーティングをすれば、周りへの迷惑もかからず、周りの音も気にならずにミーティングすることができる。
仕事に飽いたらお楽しみのご褒美タイム。
個人的に気に入ったのが炭酸泉温泉。
仕切りがあり、プライベートゾーンを確保してくれていることに大変好感を持った。
昨今のサウナブームもあって、どうしても広々と湯に浸かるということができない中で個人空間があるのは気兼ねなくリラックスできてありがたい。
サウナも高温サウナとスチームサウナの2種類がある。
ここのスチームサウナは過熱水蒸気なるもののおかげで体感が非常に熱い。今まで味わったことのない感覚。高温サウナよりいつも空いているのも良い。こちらを中心に温冷交代浴である。
水風呂は温泉水風呂ということで、ここにもこだわりを感じられる。
お風呂屋としての思想が随所に感じられるのは賞賛に値する。
お湯とサウナと水があれば勝手にととのう我々ではあるが、もちろん上質なサービスであればあるほど『ととのい』は早い。
ととのいスペースにはベッドもあり完璧だ。やはりととのうには寝転ぶのが一番だ。
さて、本稿もそろそろ結びに近づいてきたようだ。
と言っても結びが枕のように長くなっては興醒めだ。書いていて改めて自分が何度もリピートすることを確信している。それほどまでに自信を持っておススメできる。
しかし反面、あまり人には知られたくないという感情が湧き起こる。
これも端くれながら物書きの悲しい習性なのであろう。
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