ワーケーションに対する従業員と経営層の意識の違い

2023.09.19

こんにちは!JJです。ワーケーションの認知が広まり、自治体等で様々な取り組みが行われる一方で、導入する企業はまだまだ少ないのが現状です。

ワーケーションは個人にとっては魅力的な選択肢ですが、多くの企業は、従来のオフィスベースの働き方に慣れ親しんでおり、変化への根強い抵抗感やセキュリティ面での不安などから、ワーケーションを受け入れるには慎重な姿勢をとることがあります。

そこで今回は、両者の視点の違いを探りつつ、双方の課題に対する解決策についてご紹介します。

ワーケーションとは

ワーケーションとは、働きながら休暇を取るという新しい働き方のことです。

リモートワークが広まる中で、働く場所に制約がなくなり、観光地や自然豊かな地域で仕事をしながらリフレッシュすることが可能になりました。
しかし、従業員と経営層でワーケーションに対する意識に違いがあることが課題となっています。

ワーケーションに対する意識の違い

従業員の視点

ワーケーションは、従業員にとって新しい働き方で、魅力的な選択肢です。
仕事と休暇を組み合わせることでストレスが軽減され、仕事に対するモチベーションと生産性の向上が期待されます。また、柔軟な働き方でワークライフバランスを改善し、自分のライフスタイルに合わせて活用したいと望んでいます。

経営層の視点

経営層にとっては、ワーケーションは新しい試みであり、働き方改革の一環として、多様な働き方を取り入れたいと考えています。

しかし、従業員が休暇を取りながら働くことで、仕事の効率が落ちるのではないかという懸念やセキュリティ面への不安も抱いています。また、勤怠管理や人事評価などの社内整備や、組織内のコミュニケーションの方法等にも工夫が求められます。

意識の違いが生じる理由

従業員と経営層のワーケーションに対する意識の違いは、主に以下の2つの要因に起因しています。

  • 効果の評価の違い
    従業員は、個人の幸福度やワークライフバランスの向上を重視し、ワーケーションの効果をリフレッシュ効果やストレスの軽減に関連づけます。一方、経営層は業績指標や生産性向上に焦点を当て、ワーケーションの効果をこれらの観点から評価する傾向があります。
  • 課題の違い
    従業員は、テレワークが難しい環境や業務時間の制約など、社内制度の整備不足に懸念を抱いています。一方、経営層はセキュリティ対策や評価方法、組織運営の課題に焦点を当てています。

その他、意識の違いが生じる理由として、伝統的な働き方に対する慣れや企業文化が挙げられます。
多くの企業は従来のオフィスベースの働き方に慣れ親しんでおり、変化への抵抗感が強い傾向があります。これに加え、セキュリティやデータの取り扱いに関する不安が、ワーケーション導入に対する障壁となっています。

解決策

このような意識の違いを解消し、ワーケーションを双方にとって有益なものにするためには、以下の解決策を考慮することが重要です。

  • コミュニケーションの強化
    従業員と経営層の間でワーケーションに対する期待や懸念を共有し、相互理解を深める場を設けましょう。
  • ポリシーとガイドラインの策定
    経営層はワーケーションに関する明確なポリシーやガイドラインを策定し、従業員が適切に運用するための基準を設ける必要があります。これにより、組織内でのルールが明確になり、混乱を防げます。
  • 環境整備
    ワーケーションに必要なツールや設備を提供し、適切なワーケーション環境を整えることが必要です。また、就業規則の見直しや業務のデジタル化、業務プロセスの改善も検討しましょう。
  • 評価制度の整備
    従業員、ワーケーション中の業務進捗や成果を明確に報告する必要があります。経営層は、ワーケーションが組織目標にどのように貢献するかを評価し、新たな評価指標や成果基準を導入しましょう。
  • セキュリティ対策
    経営層はワーケーションにおけるセキュリティに対する適切な対策を講じ、従業員にセキュリティ意識向上のトレーニングを提供することが重要です。

まとめ

ワーケーションは、 従業員・経営者のどちらにとっても魅力的な働き方で、新たな試みとして価値があるものです。
従業員と経営層の意識の違いを解決し、ワーケーションを双方にとって有益なものに発展させるためには、社内ルールの整備や環境整備、セキュリティ対策など、様々な課題を解決することが求められます。

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